2006年2月24日

最近朝5時半に起きて仕事をしているので、夜はさすがに疲れます。やはり300枚の道程は遠いです。月末は、連載の締め切りが重なってくるので、かなりヘビィであります。しかし来週の火曜日はファッシング(いわゆるカーニバル)で企業はほとんど自発的に休みになるので、原稿を処理するには都合が良さそうです。しかしその後はハードなアテネ出張が待っております。

いまワシントンポストの軍事記者Atkinsonが書いた、イラク戦争従軍記 In company of soldiersを読んでいます。いわゆるembedded journalistの記録はこれまで読んだことがなかったので、新鮮です。(なぜ日本の従軍記者の記録はあまり発表されていないのでしょうか。発表されても米国ほど話題にならない?)この本はちなみに一時ニューヨークタイムズのベストセラーリストに載っていました。こういう本が話題になるというのは、やはり米軍が軍人の国だということを象徴しています。

Atkinsonはワシントンポストをやめて、第二次世界大戦中の、シシリア島への米軍の上陸作戦について本を書くために取材していたところ、イラク侵攻が近づいてきたので、同紙から戻ってイラクへ行ってくれと請われて、あの名門第101空挺師団(スクリーミング・イーグルズ)に従軍しました。日本のような閉鎖社会ではなく、記者の才能を大事にするアメリカらしい話だなと思いました。この本を読むと、この記者が如何に軍事問題に精通しており、将軍らと顔見知りであるかがよくわかります。


イラク戦争を高所大所からではなく、地べたを這いずり回る歩兵の視点から見たこの本はとても貴重です。それにしても、米軍でも比較的エリートである空挺師団の将兵たちのタフなこと・・・私は1日で音を上げるでしょう。